この記事ではかぜの定義からかぜ薬に配合されている成分についてまとめています。
かぜとは
医学的には「かぜ症候群」と呼ばれ単一の疾患ではなく、ウイルス(原因となるウイルスは200種類以上といわれる)が上気道(鼻、のど)に感染して起こる上気道の急性炎症の総称。
- 全身症状:発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感等
- 呼吸器症状:くしゃみ、鼻汁、鼻づまり、咽頭痛(のどの痛み)、咳、痰等
- 原因は主にウイルスだが、冷気に当たることからくる反応やアレルギー等、非感染性のものもある
- 通常は免疫機構によって自然に回復
かぜとインフルエンザの比較
インフルエンザ
インフルエンザウイルス
- 突然の高熱(38~40℃)、強い倦怠感・筋肉痛
- 目の充血や涙目等、目に症状が出るのも特徴
- 一般に咳や鼻水は、発熱の後に現れる
- 症状発現後48時間以内であれば抗インフルエンザウイルス薬で対応するのが望ましい
- 症状を確認し医師の受診を勧める
インフルエンザかなと思ったら受診を勧めましょう。
かぜ
ライノウイルス、コロナウイルス等
- 鼻水・くしゃみ・のどの痛み等の症状が先に現れる
- 熱はないか、あっても高くならないことが多い
- 咳は、かぜの中期から後期にみられる
- 休養・保温・水分補給を心掛ける
- 症状に合った一般用医薬品を使用
かぜ薬(総合感冒薬)
かぜの諸症状の緩和を目的としたもの。
ウイルスの増殖を抑えたり、体内から排除したりするものではありません。
咳で眠れないとき、発熱で体力が消耗しそうなとき等に症状に合ったかぜ薬を選択して服用しましょう。
咳のみの時は解熱鎮痛剤不要、咳止めの販売を検討する
また、かぜ薬の服用期間中は酒類の摂取は控えましょう。
安静(休養)、栄養、水分を十分に取ることが基本です。
かぜ薬に配合されている成分
解熱鎮痛成分
熱、痛み、のどの炎症等
- サリチル酸系:アスピリン、サザピリン、サリチルアミド、エテンザミド
- イブプロフェン
- アセトアミノフェン
- イソプロピルアンチピリン(ピリン系)等
イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品で唯一のピリン系です。
アスピリンなどはピリン系ではないので注意しましょう。
抗ヒスタミン成分
鼻汁、くしゃみ
クロルフェニラミンマレイン酸塩、カルビノキサミンマレイン酸塩、メキタジン、クレマスチンフマル酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等
抗コリン成分
鼻汁、(くしゃみ)
ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド
アドレナリン作動成分
鼻づまり(血管収縮作用により緩和)、咳(気管支拡張作用により緩和)
- 鼻づまり、咳を緩和:メチルエフェドリン塩酸塩
- 鼻づまりを緩和:プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩
- 咳を緩和:マオウ、メチルエフェドリンサッカリン塩、トリメトキノール塩酸塩、メトキシフェナミン塩酸塩等
中枢性麻薬性鎮咳成分
咳
コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩
中枢性非麻薬性鎮咳成分
咳
ノスカピン塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩、チペピジンヒベンズ酸塩、ジメモルファンリン酸塩、クロペラスチン塩酸塩、クロペラスチンフェンジゾ酸塩等
キサンチン系成分
咳(気管支拡張作用)
ジプロフィリン
ジプロフィリンは気管支平滑筋に直接作用して、気管支を広げます。
アドレナリン作動成分と機序が異なることを覚えておきましょう。
去痰成分
痰
グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩等
抗炎症成分
鼻やのどの粘膜のはれ・痛み
- セミアルカリプロティナーゼ(去痰作用もあり)
- ブロメライン
- トラネキサム酸
- グリチルリチン酸二カリウム
その他
カミツレ(発汗・抗炎症)
まとめ
この記事ではかぜ薬に配合されている成分について解説しました。
いかがだったでしょうか?
各成分の特徴はしっかりと覚えておきましょう!
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